わたしたちコクレオの森は、2004年より、子どもが個性を大切にし、いきいきと学べる場を創ってきました。子どもたちの育ちの中で、自然に触れることがとても大切なことだと考えるようになり、2016年より、ここ黒川での活動を始めるようになりました。
豊かな里山の自然の中で、いきいきと活動する子どもたちを目の当たりにする内に、自然が子どもだけでなく、大人にとっても、大切なものであることに気が付くようになりました。
スマホ一つで、いろんなことができる時代にもなり、気が付けば、私たちは1日内の多くの時間を、あの小さな画面を見続けることに費やしています。ミヒャエル・エンデの「モモ」に、時間泥棒が登場しますが、わたしたちは、与えられる便利さと引き換えに、今を生きる時間を奪われているのかもしれません。
そんなとき、自然と人の営みが共存している里山で、山の空気を吸い、風の音、虫や鳥の声を聴き、自然と暮らす人々の営みに触れることで、時間がゆっくりと流れだし、自分自身を見つめ直すことができる気がします。
黒川里山センターは、訪れていただけるみなさんに、人と自然が共存する里山の魅力をお伝えすることを通して、自分自身を見つめ今を生きることを感じていただける場所でありたいと思います。